パコと魔法の絵本。

パコと魔法の絵本 オリジナルサウンドトラック

カエル好きには外せないよねー、な１本。


監督が好きなので制作発表があった時に見ようと思い。
公開が近づき予告やら何やら見てる内に見る気失くし。
と思ったら周りで面白いという人が多いのでつられて観てみた水曜日。


面白い。
舞台が原作というのを意識してなのか、濃いメイクに過剰めの演技、引きの多いカメラワークが目立ちます。
展開そのものはすごいベタだと思うんですが、メイクや演技のチカラもあってすごい勢いあります。
キャッチコピー*1もグっときました。
構図とか色彩とか色んなセンスがズバ抜けてる上に話もきちんと面白いので相乗効果で更に良く見えます。
童話的ですが、子供向けではありません。
（お屋敷のアニメグッズや台詞はどう見ても大人向けですし）
これだけはちゃめちゃやってギャグてんこ盛りでファンタジックな展開なのに、負の感情の表現がすごく生々しいのできちんと感情移入できるのがすごいなぁと思います。
中島監督の映画全部に言えることかもしれません。


妻夫木くんがちっともかっこよくないのにとってもいい役で、良かったです。
個人的には同じ監督の下妻物語と同じくらい好きな映画です。


ほんと、これは映画館でもDVDでも見ないとすごく勿体無いです。

*1:子どもが大人に、読んであげたい物語。