ゲド戦記

こっそり感想。
ネタバレなので反転で〜。
キーワードが消せなかったので変なことになってますが・・。


勿体無い、というのが全体的な感想です。
動きでの演技が少ないので背景に語らせてしまう部分が多く、その割には背景描写も微妙。
モブが少ないので町の雰囲気や人々の暮らしが殆どわからないのです。
その為、キャラクターたち半径数メートルの範囲でしか世界観がわからず、薄くなってる気がします。
クモも凄い人の割には部下が少なく城はガラガラであまり説得力がありません。
薬を貰いにきたおばさんのようなキャラクターの日常や性格が解るようなエピソードがもっとあればなと思いました。
絵の微妙さは初監督作品ですし、ゲドの強さや龍云々はシリーズもの(続編制作はないかもしれませんが)なのであまり気にはなりませんでした*1が、最重要のアレンが父を殺そうとした理由がさっぱり解らないので話もグダグダになってしまってるのではと思いました。
声優に芸能人を起用するのはもういいです。
影の正体についてはすごく上手いなと思いましたが、全部言葉にしてしまってはやっぱり面白くありません。
面白くない作り方をしているのではなく、面白さが足りない所がいっぱいあったので、面白くないのではなく勿体無かったです。


公開記念にハウルをテレビで放送してましたが、あれを見てゲドに行くとより酷評になる気がします。
駿監督の描く主人公は母性が強すぎてマザコン夫を見てる気分になりどうも好きになれないのですが、吾朗監督はそれがなかったので良かったです。
公開延期しませんでしたし(笑)。
にしても、「糞」だの「金の無駄」だのという言葉だけの人はレビューと批判を履き違えてないか?と思いました。

*1:と好意的に捕らえてみる。