エッビフライ!エッビフライ!

ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ

ごはんにしよう。―映画「南極料理人」のレシピ

やっと観れました。


ペンギンもアザラシも菌もいない南極でのお話。
お料理がピンチの人を救ったりする、こともありません。
なのにこの延々続く修学旅行の様なわくわくって何でしょう。
どもまでも大地は広がっているのに閉鎖的な空間、ヘタするとものすごく暗い話になりそうなのに、細かな笑いを延々と散りばめて軽やかな生活(の様)に描いています。
エピソードも白夜と極夜に合わせて対照的で、バランスよかったです。
(もさもさ髪やひげが伸びた頃に極夜になったりとか)
細かいカットや台詞が後からきちんと拾われていく所に作った方の面白い物を作ろうという姿勢を感じました。
逆にけっこう大きな問題はそのまま投げっぱなしなのが妙にリアルだったり。


料理人である西村は、ずっと言われたかったであろう言葉を結局言ってもらえないまま任務を終えてしまいます。
そこを含めてのラストシーン、なるほどと思いました。


媚びてもいないけど奇を衒ってもいない、愛のある映画でした。
映画をご覧になった方は是非こちらも。
>>堺雅人さんと、満腹ごはん。